品川、大崎にある『原美術館が閉館する』というのはアート関連に興味がある人には何かしら感じる所があったのではないかと思います。
そしてそんな原美術館での最後の展覧会『光―呼吸 時をすくう5人』へ行ってきました。実際に行ったのは緊急事態宣言前の12月中旬でした。
- 『光―呼吸 時をすくう5人』を見るには事前に予約が必要!
- 原美術館、最後の展覧会『光―呼吸 時をすくう5人』はこれからチケットは取れるのか?
- そして来ました久しぶりの原美術館
- 『光―呼吸 時をすくう5人』へ行ってきた感想
- リー・キット(李傑)さんは光が心地よい作品
- 光―呼吸 時をすくう5人の図録は2,800円
- 原美術館関連ツイート
- 原美術館、最後の展覧会『光―呼吸 時をすくう5人』概要
自分と同じように原美術館での最後の展示を楽しみにしていた人も大勢いたと思いますが、新型コロナの影響で臨時休館になるわ、閉館も延期されるわ、再開した!と思ったら今度は事前予約必須になるという閉館最後の展示なのに大変な状況になってしまいました。
原美術館は建物の老朽化に伴い2020年12月末をもって閉館を予定していたが、新型コロナウイルスの影響による臨時休館のため展覧会会期を一部変更。会期の見直しに伴い、閉館時期を「光―呼吸 時をすくう5人」展終了の2021年1月11日に変更した。
原美術館の閉館を来年1月まで延期、最後の展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」が9月開幕
『光―呼吸 時をすくう5人』を見るには事前に予約が必要!
そしてこの光呼吸の展示をいざ見に行こう!と思ったら
【予約受付中】9/19(土)より開催の展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」はウェブサイトからの予約制です。
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) 2020年9月7日
ご予約はこちらから https://t.co/MH25bDeOCQ
週末はお早目のご予約がおすすめです。
皆様のご来館をお待ちしております。 pic.twitter.com/5Y79Ip5aEd
もうこのチケットが取れない!システム不具合でも起きてるのか?と思うくらいに日付が選べない(UIがイマイチとも言う)。最後の会期の予約開始が2020/12/14の10時からだったのでそこで予約取れるかな?と期待をして当日サイトにアクセスするとその前にアクセスした時と同じ状態で必見とかが選べない。そう!もうチケットは無くなっていた。
くそー!と思い原美術館のチケット取れなかった!! という旨をSNSで呟いたら、ピコンとメッセージが。
良かったら一緒に観に行きませんか?というお誘いが!SNS凄い!本当に自分はまわりの人達に恵まれてる!ありがとうございます!
原美術館、最後の展覧会『光―呼吸 時をすくう5人』はこれからチケットは取れるのか?
現時点でチケットが取れていない人は残念ながら行けないと思っておいた方が良さそうな気配。
【入館予約について】当館公式ウェブサイトがつながりにくくなっており、ご不便をお掛けして申し訳ございません。「光―呼吸 時をすくう5人」展のご予約は現時点ですべて埋まっております。キャンセルが出た場合はこちらのサイトにてご案内いたします。https://t.co/o5b4FPuRiD
— 原美術館, Hara Museum (@haramuseum) 2020年12月14日
上記のようにキャンセル待ちがあるかもしれないとのことですが、サイト更新確認し続けるとか辛い。むしろ自分と同じようにTwitterやFacebookなどで叫んで見て、フォロワーさんだったりお知り合いが一緒にどうですか?って言ってもらう方が確率高そう。Twitter見ていたら当日キャンセルがあって入れた!という人もいましたが、これは特殊な例でしょうね…
そして来ました久しぶりの原美術館
久々に来た原美術館。前回来たのはソフィ・カルの時かな?今回は記憶に留める展覧会という趣旨で館内の撮影禁止になってました。コロナで密にならないようにという事もあるでしょうか、この伝え方が素晴らしいなと思いました。
本展撮影について
館内(中庭を含む)の撮影はご遠慮ください。
今回の展覧会「光ー呼吸 時をすくう5人」では、原美術館での時間を記録ではなく、皆様の記憶に留めていただけたらと考えています。 展覧会の趣旨をご理解くださり、ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
コロナで密になるので撮影はご遠慮ください、は味気なさすぎる。
見に行った当日は天気も良くて自然光も入ってきていて気持ちが良かったです。原美術館特有の窓ガラスからの光の入り方とかもう見れないのか〜と思いながらずっと窓から差し込まれていた光を眺めてました。
『光―呼吸 時をすくう5人』へ行ってきた感想
まず、原美術館内がメチャクチャ空いている。入場制限しているから当たり前だけど、空いている。コロナ前の写真展は、特に有料の著名人の写真展はどれもメチャクチャ混んでいた。ゆっくり見る為には平日の午前中とかに行くしかないレベルに。日本人っていつからこんなにアート好きになった?って位にアート展混むようになりましたよね。Instagramの影響??今回は人数制限をしているから空いている。だからゆっくり見れる。今後全部アート展示はこれが嬉しい。開催側としては人をいっぱい入れられた方が売り上げ上がるから良いんでしょうけど。
光―呼吸がテーマでその時をどう5人がすくうのか?という事で、5人5色というか、なるほどなぁ人によってもこうも違うのかと思いました。こういった1個のテーマを複数人で手がけるのは面白いですよね。人それぞれ見せ方が違うから。
リー・キット(李傑)さんは光が心地よい作品
<リー・キット(李傑)>
1978年香港生まれ。2008年香港中文大学美術学部修士課程修了。ヴェネチアビエンナーレ香港代表(2013)。台北を拠点に各国の美術館やギャラリーで滞在制作を行う。制作する土地や展示空間の声を聞きながら日用品と絵画・映像を組み合わせる詩的な作品には、社会や政治への問題意識も内包されている。本展では人工光と展示室に差し込む自然光を用いた静謐なインスタレーション『Flowers』(2018年、原美術館蔵)を展示。
なんか展示スペースの光が心地よいんですよね。これ雨の日とか曇りだったらまた違うんだろうなぁと感じながら展示室にいました。
城戸保さんは写真のタイトルがまんま過ぎて自分には衝撃!
城戸保 「光と蜜柑」 2019 年 C-print ©Tamotsu Kido
<城戸保(きど たもつ)>
1974年三重県生まれ。2002年愛知県立芸術大学大学院美術研修科修了。城戸は「突然の無意味」と本人が表現する、何気ない日常風景の中で本来の役割や用途からズレた「もの」を捉え、「見る事やある事の不思議」を考察する。写真の構造にも関心をもち、色や光による構図の追求や技術的実験を試みる。本展では原美術館での撮影も行い、日常生活の延長線上に現れる豊かな世界を作品化する。
写真そのもののクオリティーが高いのはもちろんなのですが、タイトルが「光と蜜柑」ですよ?そのまんま!何故衝撃かと言うと、写真のタイトルはは抽象度を上げろ、みたいな事をよく言われているところへ写っているものをそのままタイトルにしている。やはり写真は自由だと再認識。
展示してある写真、このオレンジの感光した光が繋がっているように見えたりして見ていて「何か意図があるのかな?」とか色々感じ取れて楽しい写真でした。
※Youtubeは秒数指定していますがスマホはそれが効かないみたいなのでご了承くださいませませ。
今井さんの作品は福島第一原発を30km圏内から撮影
<今井智己(いまい ともき)>
1974年広島県生まれ。1998年東京藝術大学芸術学科卒業。本展では、福島第一原発から30km圏内の数カ所の山頂より原発建屋の方向にカメラを向けた『Semicircle Law』(2013-)に原美術館から同方角を捉えた新作を加えて展示予定。『真昼』(2001)や『光と重力』(2009)などの静謐さを湛える初期作品を併せて展示し、今井作品に通底する意識を探っていく。
福島第一原発からかなり離れて撮影されているので、実際に写っている写真は木だったりするんですが、ぼんやりと写っているのもありました。
ちなみに福島第一原発を30km圏内とは?
ちなみにこれが30km圏内。色々ネットで調べたけど、政府が発表していた資料とかがリンク切れになっててビックリした。政府のこういった資料はずっと残っているものだと思い込んでいたから。色々調べていたら上記のサイトを発見。
そしてこの写真を見たときに「今って日本人の中でどれくらいの人たちが福島原発の事を気にしていたりするんだろう?」と思うわけです。改めて考えると最近はコロナばかりのニュースで原発のニュースは本当に扱われなくなったなぁ。こういう写真展とかで改めて考えるきっかけをもらえている。
佐藤雅晴さんはいつまでも見ていたくなる作品
<佐藤雅晴(さとう まさはる)>
1973年大分県生まれ、1999年東京藝術大学大学院修士課程修了。2000-2002年国立デュッセルドルフクンストアカデミー ガストシュラー。2019年没。実写映像を忠実にトレースしたアニメーションで独自の表現を追求。本展では5年前に五輪へと向かう東京の姿を撮影しトレースした『東京尾行』(2016年、原美術館蔵)を展示。実写とアニメの微かな差異が虚実の曖昧な新たな視覚体験を見る者にもたらす。
リアル動画とアニメとの融合した動画は見ていて不思議な感じになりましたね。永遠と見ていられる作品でした。
佐藤時啓さんは気が遠くなりそうな写真
<佐藤時啓(さとう ときひろ)>
1957年山形県生まれ。1981年東京藝術大学彫刻科卒業、1983年同大学大学院美術研究科修士課程修了。80年代より光、時間、空間、身体、生命をテーマに写真表現に取り組む。代表作『光―呼吸』は、長時間露光を駆使し、風景の中をペンライトや鏡を持って歩き回り、光と自身の移動の軌跡をフィルムに定着させるシリーズ。本展終了時に閉館となる原美術館と、2021年、原美術館ARCと改称して活動を続けていくハラ ミュージアム アークをモチーフに、デジタルカメラを用いた新たな『光―呼吸』を展示する。
原美術館をペンライトでやってました。改めてペンライトの数を見て狂気を感じた。どんだけ時間をかけて撮ってるんだ?ペンライトやコンパクトミラーのはもともと自分は好きだった。これスマホの画面の光でやってみても面白いかな。今度挑戦してみよう。
光―呼吸 時をすくう5人の図録は2,800円
普段は図録等は買わないのですが、原美術館最後だし記念に、という事で「光―呼吸 時をすくう5人」展カタログを購入。2,800円でした。オンラインでは今は購入できないようなので、2021年春以降にネットで買えるようになるかも。
オンラインショップはリニューアル準備のため当面の間、閉店いたします。リニューアルオープンは2021年春頃を予定しております。
原美術館関連ツイート
閉館を惜しむツイートが多く見られますね。
原美術館、最後の展覧会『光―呼吸 時をすくう5人』概要
会期:2020年9月19日[土]-2021年1月11日[月・祝]
Youtubeの動画はIMAonlineより
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