T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020に行ってきた
2020年12月4日〜12月13日に東京の京橋駅を中心に野外展示されている写真展T3PHOTOFESTIVALTOKYO2020に行ってきました。
- T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020に行ってきた
- T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020の今年のテーマ
- T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020の展示作品
- こういった野外写真展はとても素晴らしい協賛してくれる企業がいるから成り立つ
- T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020を見て思ったこと
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020の今年のテーマ
Jumping Between The Codes -変容のはざまから-
Curated by T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO
かつて、私たちは歴史や文化に裏打ちされた共通のコードをもとに、「こうあるべき」という前提に沿って会話をすることが出来ました。しかし、旅や移住が身近になり、インターネットが情報へのアクセスを容易にしたことで、私たちの生き方や考え方、あるいは価値観さえも常に変容していくものとなっています。
アップデートされ続ける私たちの生き方は、様々なことから影響を受けます。例えばテクノロジーの進化、あるいは未知のウイルスによって起こる生活様式の変化。また、それらの外的な要因だけでなく、知識や経験によって自身の内側からも変化は起こり得ます。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOでは、物事の意味が固定されず流動的な時代の中で、私たちの世界の見方や考え方に新たな視点を与えてくれる作家たちの作品を紹介します。
私たちの文化コードが今、大きく変容しています。そんな時代だからこそ、コードからコードへの跳躍の途中、「変容のはざまから」世界に目を向けることで、私たちの生きる時代を考察するヒントになれば幸いです。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020の展示作品
銀座線京橋駅を出た所に早速展示が。
あー!なんか2ヶ月前に見に行ったKYOTOGRAPHIE2020みたいだー!こんなの東京で見れるようになるとはースゲェぜT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020。
これはKYOTOGRAPHIE2020の展示。商店街の屋根から吊るされてた。
エスカレーターを上がるとT3フォトマーケットが開催されてた。
正直この日はめっちゃ寒かった〜写真集とかZINEを売ってる人たちが一番寒かっただろうな。。。それでも結構な人が来ていた。もっとブースとか出せたり、Twitterとかで告知して天気良かったらもっと人きていた事間違いなしですな。今年はコミケとかその他諸々のイベントが中止になってたからこういった写真集即売会は久々だ。
岡田 将さんの「無価値の価値」
人が物の価値を決める基準はなんだろうか?作品に映る大きな鉱物はどれも美しく、価値があるように見える。だが実際はどれも1ミリほどの小さな砂粒で、写真でしかはっきりと捉えることができない。視点のスケールを変えられることで見えにくいものの存在を明らかにし、私たちが拠り所にしている価値基準に見過ごしているものがないか問いかけてくる。
という作品。面白いと思ったのは作品は写真のように地面に展示されています。だから皆にめちゃ踏まれます。既に足跡とか付きまくりで汚いレベルですw でもこれ実際は1mmの鉱石。1mmのこれが実際足元にあったときにわ〜綺麗!と避けたりするか?というと避けないし、そういう事を考えると面白いですよね。実際自分の足の下ににたような鉱物があるかもしれない。*1
そしてこの作品どこかで見たことあると思って調べたら「写真新世紀展2018」で見てた。
このときの写真新世紀は自分好みのが多かったな。
髙木美祐さんの「きっと誰も好きじゃない」
これも面白い。写真に文章つけられる人は素晴らしいな。 ウェブで同じものが見れた。
(仮称)新TODAビル計画 工事仮囲い工事現場での写真展示
この工事現場の概要と写真展の概要が並ぶとか斬新すぎる。
工事現場の壁って良い展示スペースだよなぁと前からいつも思ってる。
2017年12月頃に渋谷区役所を工事していたときにやっていたヨハンベーヴマンさんの「スウェーデンのパパたち」の展示も良かったなぁ。写真のテーマもクオリティーも展示方法も最高だった。
最近だと渋谷パルコのAKIRA ART WALLも良かった。
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ロビン・マイケルズさんの写真
ブルックリン在住。ニューヨーク市立工科大学、ニューヨーク市立大学(CUNY)で写真を教える。環境問題が地域社会に与える影響を探求する写真家。彼女の最新作「Our Neighborhood」では、全米の都市や町の住宅地と石油化学産業のインフラを並置。『Our Neighborhood』の各イメージは、アメリカ人が快適さや便利さと引き換えに何と共存し、何を受け入れてきたかを視覚的なメタファーとして表現している。同シリーズは2019年のCritical Mass Top 50にも選出されている。 https://www.e-arcades.com/
この工事現場の囲いでこの写真を展示するというのがスゲェ流石!と思った次第。どうやって壁に展示されているんだろう?と見ていたら一緒に見ていた知人に「そこをチェックするんですね!?」とちょっと驚かれた。自分にとってはそういう所も気になる点なんですが、やっぱ人によって見る視点違うのはこういった写真展の面白い所ですわ。*2
こういった野外写真展はとても素晴らしい協賛してくれる企業がいるから成り立つ
前回は上野公園で行われていたT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2017
上野公園とかはこういったアート系イベントに協力的らしい。
東京国際写真祭2015(当時はT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOという名前はなかった?)にも見に行っていてたなぁ。
こういった野外展示写真展は継続するのが難しいんだろうなぁというのが最近わかってきた。わかってきたというか理解できるようになってきた。当たり前だけど協賛だったり助成金だったりとお金がなければ開催できない。今の時代、目の前のナニカは必ずお金かかっている。
そういえば前回のT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2017では獺祭が協賛していて写真コンテストに応募したら獺祭もらえたのを思い出した。この写真で獺祭もらえたわけではないけど。
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今年はコロナの影響もあってKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2020ではクラウドファンディングを実施
KYOTOGRAPHIE2020はもう何年も毎年やっていてCHANELやBMWといったスポンサーがついても今年は延期の影響もあり資金難になった。しかし毎年やれるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は本当に凄いな
浅間国際フォトフェスティバル2020はコロナの影響で中止
「浅間国際フォトフェスティバル2020」
開催中止のお知らせ現在発生している新型コロナウィルスの感染拡大の影響に鑑み、世界保健機関(WHO)による『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』宣言、および日本政府が当該感染症を『指定感染症』とする政令等の施行を受け、来場されるお客様の健康および安全を最優先に考慮した結果、誠に残念ながら今年の「浅間国際フォトフェスティバル2020」の開催を中止することを決定いたしました。
来年2021年の開催につきましては、改めて告知いたします。
浅間国際フォトフェスティバル2018はプレイベントとして開催。2019年も無事開催。とはいえ直前の台風で会場までの電車が通常運行していなくて大変だった記憶がある。で3回目の2020は中止。
今後の写真展はどうなっていくのか?
京都国際写真祭、浅間国際フォトフェスティバル、T3東京国際写真祭。すべて日本語表記に揃えると共通して見てくるのは「国際」という所。海外作家の作品を提示して、海外からのファンをも受け入れる。そういったワールドワイドな思いがタイトルから感じられる。しかしコロナの後はどうなっていくのだろうか?すぐに観光とかもどるのだろうか?2021年は?東京オリンピック2020(2021年7月23日から8月8日)まで残り8ヶ月くらいだけど。。。
こういう写真展が中止になっていくのは写真展好きな自分としては悲しいな。そういえば以前、アートミュージアムがある地区は無い地区に比べると犯罪率が低いとかそういうのを聞いたことあったけどソース探しきれなかった。見つけられたのは以下の記事。
無秩序に書いているグラフィティー(落書き)は犯罪なんで治安悪くなると思うからだめだと思うぜ。
割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。破れ窓理論[1]、壊れ窓理論[2]、ブロークン・ウィンドウ理論などともいう。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020を見て思ったこと
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOに限った話でもないんだけど、最近の写真展は「環境問題」とか「XX問題」っていうそういうテーマのものが多いなぁという印象。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOの以下のオンライントークイベントの中でも話されていましたがコンプレックス広告、不安等を煽るものが世の中は多いなと。
t3-liberalartslab201204.peatix.com
まだあといくつかイベントは残っているようなのでご興味ある方はこちらからどうぞ。
開催イベント一覧:
— T3 Photo Festival Tokyo (@t3photofest) 2020年11月21日
12月4日~13日にかけて開催される屋外国際写真祭では様々なゲストをお迎えしてイベントを開催しています!https://t.co/Bxw5yCGi2F
#写真祭 #写真好きな人と繋がりたい #写真の奏でる私の世界 #アート #写真展 #美術 #美術館 #イベント #建築 #ジェンダー #広告 #哲学
写真のテーマとしては重い負の物の方がやりやすいのかもしれないけど。重い写真展を見た後は自分の心にトゲみたいなのが少し刺さった感じがする。写真家とかにとっては「よしよし狙い通り」とか思うかもしれないけど、そういうのばっかりの展示だとトゲが刺さりまくって辛くなるわー。人間は特に日本人は不幸が好きなんじゃないか?ってのを最近思ったりするんだけど、もっと楽しい写真展がもっと増えると良いな。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO2020は12月13日までやってますので銀座方面行かれる方は少し足を伸ばして見に行ってみてはいかがでしょうか。
過去見に行ってホッコリした写真展
重いテーマというよりは見終わった後に清々しい気持ちとか心が暖かくなった系のやつ。
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