2024/04/08にストックフォトのPIXTA(ピクスタ)より生成AI向けに素材を販売開始する宣言
EyeEmの記事を書いた直後でちょっと驚いた。PIXTA(ピクスタ)も生成AI向けに販売すると発表。
楽天証券のアナリストコメントなどを見るとPIXTA(ピクスタ)は売上など横ばいで頭打ち感があるようなコメントがされていた。株価もそれを反映しているっぽい。
そしてPIXTA(ピクスタ)でトップクリエイターと呼ばれているUshicoさんX(旧Twitter)での発言
PIXTA3月の売り上げは前年比23%減少。今年はまた1段階落ち込んでゆくのかしら。ちなみにコンスタントに月1000点以上新作供給する1位アカウントです。人物ストックフォトは本当楽しいのでずっとやっていけたら幸せだけど。モデル撮影はコストが大きいので採算とれないと続けられない。悲しみ。
— ushicopixta (@ushicopixta) 2024年3月31日
そんな状況の中、PIXTA(ピクスタ)の売上トップラインのテコ入れもあるのか以下のようなメールとサイト上でアナウンスがされていた。
当社では、これまで、PIXTA利用規約に基づき、クリエイター
の皆様にご提供いただいた素材を、顔認証等の画像認識AI等の学習用データとして提供して参りまし た。これに対し、画像等を生成するいわゆる生成AIについては、以前皆様にご説明させていただいた とおり、素材を学習データとして提供することに慎重な対応を取ってきました。機械学習に関するご説明は、こちらの記事をご参照ください(ht tps://pixta.jp/guide/?p=69807# 02)。
しかしながら、PIXTAでは、昨今機械学習用の素材ニーズが増加しており、
特に生成AI学習用素材としての活用を含む問い合わせが多くなってきております。
このような生成AIの学習用素材へのニーズの激増傾向を考慮し、この度、以下にご説明するとおり、生成AIの学習用素材として販売することといたしました。
生成AIの普及によりコンテンツを取り巻く環境が激変する中で、生成AIを含む機械学習用データセットのライセンスは、今後PIXTAでの大き な収益の柱の一つになってくることが見込まれます。国内外においてAI開発のルールやAIと著作権に 関する考え方が整理されつつある中で、クリエイターの皆様におかれましては、このような未来のコンテン ツ利用の一つのありようにご理解をいただければ誠に幸いでございます。 対象となる素材等
2024年4月22日の時点で定額制で販売中の写真・イラスト・動画(オプトアウトしたものを除く)及び素材に付随するメタデータ
フォームが用意されていて、そこで4/22までに拒否する旨を表明する事で対象外となる。他社のShutterstockやAdobeStockを調べてみたものの生成AIの学習用素材として販売開始みたいなのは見つけられなかったが、既にやっているのかもしれない。
今回のPIXTA(ピクスタ)の生成AIの件をX(旧Twitter)で調べてみた
PIXTA 生成AIでの検索結果を見ると、EyeEmはほぼ日本語では無風でしたが、さすがの国内最大級のストックフォトサービス。EyeEmとは異なってざわついているように見える。そしてASCIIでも記事にされていた。なんでEyeEmはしてないんだろうか?やっぱ日本での認知度の違いかな?
今後のストックフォトどうなるか勝手に予想してみる
- 写真を撮ってそれを販売する、というサービスは今よりかは縮小する
- その反面、AI生成エンジン開発会社や生成AIがエンドユーザーで生成できるサービスが増える
みたいな感じになるのではないかなと予想。イメージとしてはAIいらすとやっぽいやつ。既に色々な所で生成AIは提供されているし。
何となくAdobeがAdobe StockとAdobe Photoshopがあって両方揃っていて最強感があるな。
どの業界でもそうですがずっと不変なものは無いなぁと思った次第。
お題「カメラじゃなく、写真の話をしよう」
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