Photographed by Yoshihiro Hirai

ヒライ ヨシヒロが日々写真やカメラについて思ったことを綴るブログです。

吉田亮人さんの写真展「THE ABSENCE OF TWO」トークショーレポート

 

吉田亮人さんの写真展「THE ABSENCE OF TWO」のトークショーへ 

2017年のKYOTOGRAPHIEで見て心打たれすぎて展示見ながら涙が溢れた作品の普及版写真集が発売されると聞いて即予約。普及版の前に111冊限定の私家版写真集がありまして、これが11,100円。このクラスの値段の写真集は買った事なかったので迷ってるうちに品切れてしまい、今思えば買っておけば良かったと本当に大後悔。そもそも展示で涙したくらいだったから迷わず買うべきだった。

THE ABSENCE OF TWOの普及版写真集

今回は

サインももらえる。

ポストカードももらえる。

という事もあり即予約。

 

しかも展示の期間中、展示しているギャラリーで直接お渡ししていただけるとの事だったので迷わずそちらを選択しました。 

吉田亮人さんの写真展「THE ABSENCE OF TWO」ギャラリートーク

吉田亮人さん、ご本人の乾杯から

 

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」が出来上がるまで

後藤由美:写真集を作る過程でのアーティストブックは製作・プロセスを経て、写真家が本当にやりたい事を突き詰める。そして新たな気づきもある。何年これかかった?

吉田亮人:アーティストブックは1年。足掛け2年かけた。

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吉田亮人:111冊買えなかったという声が多く、今回縁があり写真集を作る事になった。商業出版は初。デザイナーには写真が読める人、わかる人にお願いしたかった。アートディレクター松本久木さんに初めて会った時は正直良くない印象だったが、話聞いたらすごいダミーブックや写真集を読み込んできてくれていて、写真をわかってくれている人だったので安心した。今回の写真集は原本から品種改良をするような本にしようと後藤由美さんにいわれてそうだと思い作った。

後藤由美:言ったっけ?

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」は過酷な程に削ぎ落とした

アートディレクター松本久木:オイラは写真集のセオリーはないと思ってる。まず候補写真をサムネイルでindex化して、俯瞰してみてから考える。これが重要。新しい写真集は削ぎ落としまくった。もっと2人の周辺の情報などを入れるパターンも考え、それぞれが1人で生活している写真なども入れて見た。しかし結果、もうこの2人だけ、点と点で生きてるように見えるようにした。これにより読者が考えれる余地が逆に出てきた。

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」はブレない、やらない事

アートディレクター松本久木:写真集を作る時は絶対にこれだ!というのを出すために絶対にこれではない!というのを写真家含め関係者が自覚する必要がある。彫像と鋳造。絶対にブレないものはブレないようにする。例えばこのタイトルの手書きパターンも何個か書いてもらって当てはめて見た。即無いな、という結論になった、これが絶対に「やらない事」という事だ。

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」の読者の気持ち

吉田亮人:このデザイン(ケースを横にずらす事で2人が引き離される)は最初はすごく気に入った。ただこれは読者にこの2人の関係を引き離させる行為をさせてしまう。それを読者にやってもらう必要があるのか?と考えた。2回3回と開いてまでこの写真集を見る気になるか?

アートディレクター松本久木:このデザインで行く為の説得材料を打ち合わせ時にいっぱい持って行ったが、それを言われたら仕方ないなと。ただ、これを経た事で写真集の中身が凄く良くなり、結果ギミック的なコンセプトがいらなくなった。そこからのリデザインは非常にEasyだった。各要素が勝手にそれぞれの必要な様に組み上がっていった。ものすごく尖って良くなったので、私家版には写真にテキストつけていたが今回の写真集にはテキストがいらなくなった。

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」は全てに理由がある

アートディレクター松本久木:今回の写真集の決定事項は1つの理由で選んでない。全て2個以上。数十から数百の理由でこの写真集は作られている。紙もそう。印刷の濃さもそう。全て2個以上の理由で選んでる。

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」の今後について

吉田亮人:来年2019年は2月の初めから全国のインディペンデント系の個人書店をツアーで巡ろうとしてる。手売りのような事をしていこうと思っている。

 

吉田亮人さんの写真集「THE ABSENCE OF TWO」ギャラリートーク感想

1冊の写真集のできる工程をここまで細かく聞く機会は凄く貴重で、聞けてよかったと本当に思った。あとこだわり方が凄い。こんな写真と写真集に出会えて本当に良かったと思ったギャラリートークでした。

 

ちなみにこの写真集、帰りの電車の中で見たらまた泣いてしまったので、すぐ読むのやめた。本当に良いです。オススメ。でも3,000部しか刷ってないそうです。出版社的には写真集3,000部はかなり期待している数値との事でしたが、すぐ売り切れてしまうのではないかという予想。

 

あーでも111冊版と比較すると、やっぱ111冊限定の写真集の方が良い所が当然ある。

これは両方欲しいやつ!

 

あとトークの前に配られていた自家製のカレーも美味しかった🍛

 

吉田亮人写真展「THE ABSENCE OF TWO」の詳細はこちらから

吉田亮人写真展「THE ABSENCE OF TWO」

http://www.akihito-yoshida.com/category/exhibition/

 

もう1回見に行こうかなと思う。