Photographed by Yoshihiro Hirai(ヒライ ヨシヒロ)

ヒライ ヨシヒロが日々写真を中心に思ったことをつづるブログです。

【イベントレポート】Photographer’s Talk Live #3 ぼくらが写真を撮る理由 〜同世代写真家対談!青山裕企と川島小鳥が飲みながら写真とか写真とか色々しゃべる夜〜書き起こし

Photographer’s Talk Live #3 ぼくらが写真を撮る理由 〜同世代写真家対談!青山裕企と川島小鳥が飲みながら写真とか写真とか色々しゃべる夜〜に行ってきました

敬称とかは略 

 

青山裕企さんと言えばスクールガール・コンプレックス

やっぱりこのスクールガール・コンプレックスは外せない。ご本人もいっぱい本は出しているが、自分の作品としての写真集はこれとソラリーマンだとおっしゃってました。

ソラリーマン―働くって何なんだ?!

ソラリーマン―働くって何なんだ?!

 

 

川島小鳥さんと言えば未来ちゃん

未来ちゃん

未来ちゃん

 

 

未来ちゃんかわいい。「未来ちゃん」は本名じゃないとの事。

レモンサワーで乾杯

俺の注文した飲み物が激遅くて届かず。川島小鳥さんとエアー乾杯。残念。

以下はなるべく誰が何を発言したかあわせたつもりで書くけど、多少細部間違ってるかも。

最近どう?

【イベントレポート】Photographer’s Talk Live #3 ぼくらが写真を撮る理由 〜同世代写真家対談!青山裕企と川島小鳥が飲みながら写真とか写真とか色々しゃべる夜〜書き起こし

【イベントレポート】Photographer’s Talk Live #3 ぼくらが写真を撮る理由 〜同世代写真家対談!青山裕企と川島小鳥が飲みながら写真とか写真とか色々しゃべる夜〜書き起こし

川島小鳥:去年2017年は個展やった。熱海に住みたいと思って熱海に部屋借りた。年末はずっと熱海。

青山裕企:鼻炎の手術。あともう1個手術した。写真に対して万全の体制で撮りたいと思う。

川島小鳥:aikoのジャケ写が撮りたかったけど撮れない方向に行ってる。

 

川島小鳥のBaby Baby写真集について

BABY BABY

BABY BABY

 

青山裕企:会ったことあるような、さまざまな女の子が写ってる。

川島小鳥:最初の写真集は原点。誰にも見せるつもりはなかった。撮るのが楽しかった。モデルにすら見せていなかった。

青山裕企:1人を決めてたくさん撮ってるが、ピンとくるのもは何か?

川島小鳥:顔と鼻が丸い人が好き。モデルさんに言われたのは「小鳥は私のことを撮ってない。想像上の何かを重ねている。」と言われた。ポートレート撮る時に内面撮ろうとしたりする人もいるが、それではなさそう。

青山裕企:日常から半歩ずれたところで撮ってる感じがする。

川島小鳥:撮った後はモデルさんと3時間くらいお茶してる。その時も撮っている。

このモデルの子に導かれた。モデル側から朝の光が良いから10時に集合と言われた。

青山裕企:普通はモデル朝早いのいやがるけどね。逆なんだね。演出として何かしてる?

川島小鳥:服装はある程度は指定してる。昔は服装も一緒に選んでいたが、今は似合うのなら何でも良いと言ってる。

青山裕企:仕事やって、作品撮りしてとバランスとってる。

川島小鳥:仕事でやると自分で全部コントロールできない。なので個人的に作品どりをしてる。

青山裕企:面白いポーズさせてやろうとか意識して指示だしていたりする?

川島小鳥:未来ちゃんとか意識して面白くしてやろう!とかは思ってとってない。

青山裕企:ソラリーマンも飛ばしたらおもしろい、というので飛ばしてはいない。

川島小鳥から青山裕企へ質問

川島小鳥:本は何冊出してる?

青山裕企:だいたい60冊。今アーカイブしている。アシスタントにひたすらスキャニングさせてる。

川島小鳥:原動力は?

青山裕企:写真集がめちゃくちゃ好き。だから出したい。

川島小鳥:凄い頻度で出してる。明星は4年くらいかけて撮ってる。

青山裕企:ただ、作品としての写真集はソラリーマン、スクールガールコンプレックスだけ、と言ってる。コンプレックスは克服できた。克服前と後だと全然違う。それまでは持てない男子視点だった克服後は教師になった視点で撮ってる。ひいきしてない視点。

 川島小鳥:へー

川島小鳥はどう青山裕企を思ってる?

川島小鳥:女の子撮るのうまい。

青山裕企:ほんと?「僕の妹」はベイビーをオマージュしてる「僕は全力でー」は未来ちゃんオマージュ

 

川島小鳥:ベイビーの時に憧れていたのは「沼田元氣、HIROMIX、沢渡朔」

青山裕企:沢田元気x川島小鳥の 写真集「イチゴ宣言」良い。

青山裕企:佐内正史と野口里佳。特に今は野口里佳。

青山裕企:気になってる若手の写真家は?

川島小鳥:んー勉強不足

青山裕企:石川竜一は全方位に開いてる。

乃木坂46について

川島小鳥:めっちゃ好きだった。西野七瀬好きだった。

ぐるぐるカーテンが凄い良い。キャーとなれなかったが、乃木坂どこ見てた。癒されてた。 

川島小鳥:特典映像も撮ってた。ananで乃木坂撮っていて、嬉しすぎて気絶しそうになった。

RUN RUNまこと 奥仲麻琴写真集 [ 川島小鳥 ]について

青山裕企:エロく感じた。肉付き感がうまく出てる。
川島小鳥:普通アイドルの写真集は修正入るがこれは入ってない。
青山裕企:普通は細くされるし、色々いじられる。でもこれは痣も残ってるし生っぽい。
川島小鳥:これは小鳥さんにぴったりだからとオファーがきた。

 

青山裕企:西野七瀬さんのは?

川島小鳥:西野七瀬さんの写真集はファンに喜んでもらえる写真集にしようと思って撮った。

 

青山裕企→川島小鳥への質問

青山裕企:稼いでますよね?

川島小鳥:んーーーはい。

青山裕企:お金のために写真を始めたわけではないが、お金は集まってる?

川島小鳥:明星の時は毎月台湾に行ってて台湾にも家借りててフィルムで撮ってた。

青山裕企:撮りたいと思ったらそこにお金をかけて撮れるようになってる。それが写真家。

スクール7万部。印税で1,500万円くらい。
ただ、60人くらいモデル使ってて、ボツカットも考えると100回撮ってる。
実は印税入る2ヶ月前に破産寸前だった。持ってるクレカ全部限度額にいってた。でもそれくらいしてでも撮りたい。今年いくら稼いでいるかわからない。

川島小鳥:大河のやつは自費出版だった。

青山裕企:それもやっぱりお金がなかったらできなかったよね。

アシスタントについて

青山裕企:アシスタントで写真で稼ぎたいといってくるが、どう写真で稼ぎたいか?という具体性がない。不思議。

川島小鳥:へー

青山裕企:熱海の家はどんなの?

川島小鳥:8畳とキッチン。写真でお金稼いでるのに罪悪感がある。売れない頃は街の写真屋でアルバイトしてた。バイトしなくなって写真で食べれ出した時は嬉しかった。スリランカに行って、アーユルヴェーダでメンテナンスしてきた。

青山裕企:アシスタントは今10人いる。

川島小鳥:僕はゼロ。

青山裕企:与えると貰うを勉強中。

川島小鳥:アシスタントを入れたくないのは気を使うから。

青山裕企:同じ。最初はアシスタントに気を使ってた。荷物自分で持って歩いていたら、アシスタントから自分の仕事がなくなるからと言われ、荷物を持たせてから変わってきた。慣れる。今はガンガン仕事ふってる。

撮影時にレフ使うかどうか

青山裕企:撮影時レフ使う?

川島小鳥:レフ使わない。使います?

青山裕企:レフ使う。

女の子を撮る、男の子を撮る

青山裕企:自分のことを可愛いと思う子は可愛いと思うが自分のことをかっこいいと思っている男子はいいと思わない

川島小鳥:道はあえてあまりかっこよくないのを選んでる。

青山裕企:男の子撮りたい。でも悔しい対象でもある。モテないのがトラウマで撮ってきた。嫉妬心、悔しさ。ルサンチマン。

川島小鳥:ルサンチマンがない。悔しいはない。原動力が何だろう?

青山裕企:自分の原動力として学生時代のトラウマ。今同世代撮るのは悔しさはない。学生時代などのシーンで学生モデルを撮ると悔しさが出る。あとは30分で撮ってください!と言う方が嬉しい。短ければ短い程よい。2泊3日で好きなだけ撮るとか苦手。

川島小鳥:長いほうが良い。


自分ぽい写真とは?


川島小鳥:写真全体から醸し出す雰囲気フィルム的な。作品はフィルムしかなかったけど、これからデジタルでいこうと思ってCanon 5D Mark4買った。

#CanonをCanにしているの個別に小鳥さんに聞いたら英語の「Can」の意味だそうです。この情報はこのはてなブログ読んでいる人しか知らない情報!

青山裕企:しかしMark4につけるストロボではないから小鳥さんぽいw

川島小鳥:えーそうなんですか?

青山裕企:普通このサイズのカメラだと頭が動くやつ使う。

 

#小さくて頭ふれるのもあるよ!

 

 

台湾について

川島小鳥:空気が魅力

青山裕企:作どりは時間がかかる。ソラリーマンは10年やってる。まだ続く。作品撮影は永遠に終わらない派。

川島小鳥:作品撮影は都度で終わる派。

 

写真について

青山裕企:写真が好き。この会場にいる誰よりも圧倒的に圧勝するレベル。お前ら相手にならない。写真しかしてない。1,000万円手に入ったら1,000万円を写真に突っ込む。本当に今まで写真に全てを突っ込んできた。そこまでやったから今の立場になれていると思っている。

#ホントそうだと思う。凄い! 

純粋さと汚れについて

青山裕企:汚れないと外野の影響から自分を守れないと思ってる。女の子は純真無垢で撮ってたけど、実は女の子は汚れてる。めっちゃ汚れてる。でもその汚れている中にある純真さを拾おうと撮るようにしだした。

(#最近、知人の女性に全く同じ事を言われていたので、この発言は1人すげぇウケてたw)

青山裕企:あと今年すごく儲けようと考えた。最近好きにやってたら貯金溶けてきた。

川島小鳥:汚れたくない。

撮りたい人は?

川島小鳥:浅田真央が好きなので撮りたい。理由もないくらいに好き。尊敬。10年言い続けてるけど撮れてない。

青山裕企:生駒ちゃん撮りたいと祈ってたら撮れた。

 

 

青山裕企:Twitterとかでも生駒ちゃん撮りたいつぶやいてた。そしたらSNSで盛り上がって写真集企画が出てきた。ただ撮ったらこれで燃え尽きた。。。

青山裕企:ソラリーマンは自分のオヤジを撮ってるが気でいる。親父が他界し、もう撮れないから代わりに撮ってる感じ。撮れるわけがないものを撮ろうとしてる。だから終わりがない。

あとは「これだ!」と言う男の子が撮りたい。女性はもうないかも。フォトジェニックの写真が嫌い。もう少し原始的な気持ちがある。青山裕企狂ったと言われるような普通のおじさんとか撮りたい。

川島小鳥:終わる派だから、毎回メタモルフォーゼしてる。撮りたくなる気分に変わるの待つ。小説とか本読んだりして。

お客さんからの質問コーナー

撮れない時期とか次の撮影までどうするか?

青山裕企:何となくは撮ってる。
川島小鳥:本読んだりしてます。小説とか色々。環境変えたり。熱海行ったり温泉入ったり。料理したり。人と会ったり。熱海に友達できた。


青山裕企:モデルさんにポーズの注文は?
川島小鳥:結構言う。何となくはまたがってとか。寝てくださいと言うのが多い。
青山裕企:美術手帖でかなり分析されている。

美術手帖 2017年9月号

美術手帖 2017年9月号

 

 

川島小鳥:ベイビーベイビーの場所で別のモデル撮ったりしてる。ノートとかに愛って書いてる。制作ノートとかは保管する事に意味はない。

青山裕企:夢見てれば良いのか夢の中にいたいのかだと夢の中で撮るのか?夢を俯瞰してるのか?

川島小鳥:あー中にいるかも。

青山裕企:外。辛目。ネガティブな気持ち。ドM。辛いの楽しい。

 

青山裕企:女性を撮っているというモチーフは近いけど、撮り方アプローチが違う。見られるわけないと思ってる。小鳥はそうは思ってない。

 

青山裕企:ベイビーの時は彼女はいた?

川島小鳥:付き合ってない。好きになって撮らない。

青山裕企:好きになって撮る。


青山裕企:カメラマンは異性とか撮る時は多少変わる。ただ小鳥さんはそれがない。

今後どう?

青山裕企:野望野心とか?他のカメラマンをdisってた。好きなカメラマンは商業寄りになった気がして好きじゃなくなった。

川島小鳥:自分自身が注目されたいとは思ってない。未来ちゃんをいろんな幅広い人に見てもらいたいと思ってた。

青山裕企:俺は今後どうして行くべきか?

川島小鳥:会社やめた方が良いアシスタントも解雇給料ゼロで良い人だけ来てもらう。猫と遊ぶ。

青山裕企:実はドロップアウト願望強い。アシスタントにはイライラしちゃう。アシスタント募集をしているが、三年連続受けてたらほぼ合格にしてる。何回も来るブレないこういう性格の人も能力。カメラマン向き。

川島小鳥:アシスタントは断る。2回目に同じ人来ない。

 

青山裕企:写真家じゃなかったら?
川島小鳥:映画監督は前はやりたいと思ってた。でも映像は自分でできる範囲が狭い。ドキュメンタリーならありかも。いい出会いがあれば。

まとめ

川島小鳥:皆さん楽しかった?

青山裕企:大丈夫なはず。笑いとかは最低限で良い。こういうイベントでは頷きでイベントの盛り上がりがわかる。皆かなり頷いていた。

川島小鳥:disりは嫌だったが、なれてきた。

青山裕企:一番好きな自分の写真集は?

川島小鳥:1番良いのは。道。

新作写真展『道』、私家版写真集刊行 – 川島小鳥 Kawashima Kotori

 

 青山裕企:こんな所かな。。。次回告知。細居幸次郎さんです。凄い本人嫌がってた。当日5%くらいの確率で来ないかもしれないけど、告知したからきっときてくれるはず。

 

 青山裕企:最後に一緒に写真撮りましょう!

#大体あってんじゃないかな。。。

Photographer’s Talk Live #3 ぼくらが写真を撮る理由 〜同世代写真家対談!青山裕企と川島小鳥が飲みながら写真とか写真とか色々しゃべる夜〜の感想

まず青山裕企さんのMCが凄い。凄く考えながら話をしているのがわかる。トークショーは2回目なのですが、話を聞けば聞くほどめちゃくちゃ計算して写真集とか本を出しているなと。本当に凄いレベルで考えてる。

青山さんが川島小鳥さんの普段出さない面を掘り起こそうとしていたけど、上手く行かなかった感じがしたかな。独特の世界観すぎる小鳥さんw

早速このイベント後に「RUN RUNまこと」を買ってみた。Baby Babyは中古でも高すぎて無理ぽ。ブックオフとかで運良く見つけたらゲットかな。。。

またあったら行きたいけど、狭いのと時間帯微妙だけど前に違う所でやったみたいに料理は出てこないから、、、あったのかなぁ?あっても食べれるような席じゃなかったし、東京カルチャーカルチャーとかでやってほしいかも。。。

 

そして、最近の写真家は負のオーラが原動力の人が多いな。モテないとかフラれたとかブサイクだからとか。川島小鳥さんのように前向きオーラだけで撮ってる人なかなかいないかも?

 

追記

イチゴ宣言は代官山蔦屋書店で売ってました。