Photographed by Yoshihiro Hirai(ヒライ ヨシヒロ)

ヒライ ヨシヒロが日々写真を中心に思ったことをつづるブログです。

T3 Photo Festival Tokyo2021を見てきた感想

T3 Photo Festival Tokyo2021を見てきたのでその感想を残してみる。

T3 Photo Festival Tokyo2021を見てきた感想

T3 Photo Festival Tokyo2021は野外で行われる写真展

東京の京橋駅を中心に開催されていた野外フォトフェスティバル。

t3photo.tokyo

野外フォトフェスティバルについては書こうと思って下書きに1年以上温めに温めまくっている中途半端な記事がある。それが出来たらリンクを貼ろう。

T3 Photo Festival Tokyo2021を回ってみた感想を一言で言い表すと

 なんか展示の仕方が面白くない&東京のオフィス街は歩いていても面白くない。

という一言ではなく二言。直前にKYOTOGRAPHIEで京都に行ってきたのもあって比較してしまったのもあるかもしれない。

 T3フォトフェスは下記のように京橋、東京駅、日本橋の周辺で展開されていた。その為、地図を片手に展示を歩いて巡る事になる。この展示会場と展示会場の間は基本的には徒歩になるわけだが、これが本当に面白くない。仕方がないかもしれないが、なんだこの苦行は?と思いながら歩いていた。

こういった野外をこの移動する間をもっと楽しめる仕組みが入ると良さそう。そういえば子供のときの電車のスタンプラリーで駅と駅の電車乗るのも何のためにこれやってんだ?って思って辛かったな。

例えば移動する間に何かイベント仕込むと良いのかな。

  • 次の展示ポイントが謎を解かないとわからないとか。(解けなかった人向けの答えは見れるようにしておく)
  • 次のポイントまでに通る道のオススメの店とかが地図内に記載されている

とかそんな感じかな。野外のフォトフェスだから歩くの当然とか電車のスタンプラリーなんだから電車に乗るのが当然ってのが根底にありそうだな。これが解決できるともっとUX良くなりそう。

T3 Photo Festival Tokyo2021の地図マップ

8とか7とかは凄い離れてるしね。。。ここで展示されている根拠も良くわからなかったしね。

展示されている場所が何だか面白くない。何故ここで展示されているのか?

 実際に展示される場所に来ると単に大きく印刷された写真がペタっとはられている。何か面白くない。うーん、なぜだ?改めてT3 Photo Festival Tokyo2021展示概要を見てみる。

T3 Photo Festival Tokyo2021展示概要

再開発が進む八重洲・京橋の仮囲いや、オフィスエリアにおける公共空間(公開空地等)を使い、東京という都市を見つめてきた日本の写真家たちの作品を「雑誌」のように展開するものです。26名の写真家が参加し、たまたま開いた雑誌の記事に心惹かれるように、道ゆく人がポジティブなイマジネーションを得られる体験と、八重洲・京橋エリアを街歩きし発見する楽しみを提供します。本年は展示エリアを京橋だけでなく八重洲エリアへと拡大。雑誌のページをめくるように、地域を巡る企画となっています。

引用元:T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO

そしてT3 Photo Festival Tokyo2021図録カタログを買って自宅で読んでみて妙に腹落ちした。この「雑誌のページ」というのが今回のキーワードなんだなと。

まず最初に図録を見て持った感想が「何だこの既視感は?」という事。

簡単に言えば図録(雑誌)のページを拡大して展示しただけ。まぁ多少は違うが大きく捉えるとそういう事。せっかくの野外でのフォトフェスなのに雑誌のページを拡大印刷したものをただ見ていただけなのか。。。と気がついて愕然としてしまった。

作品鑑賞体験自体に変化がなく、コレ普通に雑誌でゆっくり家で見れば良いんじゃないか?とすら思ってしまった。印刷サイズが大きくなることで雑誌では気づかなかった点等も出てくるかもしれないが、おそらくそれ以上はちょっとむずかしい。

せっかくの野外写真展なのだから、その展示する場所にならではの展示になっていると良かった。そういった意味だと以前上野でやったフォトフェスは面白かった。あと展示されている場所もおそらく展示できる場所がここしかなかったから、という大人の事情的な理由でここに展示しているんだろうな、というのが感じ取れてしまい、それも残念だった。

そしてその結果、展示されている場所がわかりにくく、1箇所は見つけられなかった。後で存在を知った箇所があった。

上野でやったときのT3 Photo Festival Tokyo 2017の展示はこんな感じだった。

 
 
 
 
 
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T3 Photo Festival Tokyo 2017の展示

公園の池の中に鈴木 理策さんの蓮の葉の写真が沈んでいる。

T3 Photo Festival Tokyo 2017の展示

公園の木に写真が展示されている

T3 Photo Festival Tokyo 2017の展示こうやって比較してみると、T3 Photo Festival Tokyo2021と2020の写真の展示の仕方は大きく異る事がわかる。特に2021の展示で気になったのは、広告写真とフォトフェス写真との違いが皆気がつくのだろうか?という所。

販売分は400部ぐらいしか無いけど、まだオンラインで売っているという事は400部売れていないのか。買った自分から見ると、昔にあったPHaT PHOTOという雑誌のムック本みたいな感じ。

次回も京橋でやるなら、京橋でやる意味を展示に上手く融合したものになっていると見る側としては楽しいかな。あとはもし展示箇所が今年のようにバラバラになるなら、そこの移動する間をどう楽しめば良いのかとか提案があると面白いかも。

T3 Photo Festival Tokyo2021のフォトマーケット

 これ行った当日に関係者とお話する機会があってたまたま知ったのだが、毎日出店者が違ったらしい。全く意識していなかった。そもそもフォトマーケットが10月24日、30日、31日と3日間開催も知らなかった。。。

開催が2021年10月22日(金)~31日(日)という事であやふやに覚えていて、週末を2回またぐという認識が全く無かった。。。

T3が10月22日(金)からの開催だったら10月23日(土),10月24日(日)でフォトマーケットは開催だろうと思い込んでいたので、もし10月23日(土)に行っていたらフォトマーケットは見れなかった。

ここで「何で自分があんまりピンと来ていなかったのか?他のイベントとかってどうしてたっけ?」というのを振り返ってみると何個か思い当たるのがあった。

  1. コミケのカタログは優秀
  2. デザインフェスタの紹介リツイートキャンペーンは素晴らしい企画

コミケのカタログが優秀だと思う点

 まずコミケのカタログについて。コミケのカタログは何千とサークルが出店している。自分たちがどんなサークルなのかというのと物凄い小さいものの、アイコンでどういう作品出しているかをアピールしている。

コミケのカタログ

引用元:コミックマーケット84DVD-ROMカタログサポート(概要)

もちろんサークル側もTwitterでも告知は怠らない。

www.comiket.co.jp

こちらのアフターレポートを見てみると参加サークル数は4日間で32,000サークルとの事。単純に4で割ると1日8,000サークルが出店しているという事に。そこから自分たちのサークルを見つけてもらうのはそりゃ必須になる。

デザインフェスタのリツイート祭り

 これは実際にTwitter見てもらうのが手っ取り早いのですが、出展者が自分たちはこういう作品を販売している!ブースはここ!みたいなのをTweetしていて(売りたいんだから当たり前)、それを公式アカウントがリツイートする。というもの。

デザインフェスタ公式側も自分たちのイベントは売れないというのを出展者に思われてしまっては出店料も入ってこなければイベントそのものの存続も危なくなる。そりゃ集客するよね。

T3の公式アカウントがTweet&リツイートしているものを調べてみた。(頑張った!)

何を販売しているかイメージが湧いたリツイート

何を当日売っているかわかるのはこのTweet1個?

何を販売しているかイメージが沸かなかったリツイート

ただ、コレが一概に良くないという事でも無く、敢えて隠しているという手法もあり得る。

 

ここで映像研には手を出すな!からの名言を1個。

映像研には手を出すな! 映像研には手を出すな! / alu.jp

そこに集まる人達が各々で告知をする事で様々な人が来場する、という事が上手く回ると活性化する傾向にあるが、集客を主催者任せにしているイベントはあんまり上手くいっていない事が多い気がする。

この吉祥寺にあるブックマンションがそのあたりは非常に上手い取り組みをされているので気になるかたは是非フォロー等して見ていただくと良いかと思います。

写真家のマーケティングについて

 で、後日たまたま東京アートブックフェアでお会いした熊谷聖司さんと写真家にのマーケティングについて少し会話する機会があった。写真家はアウトプットしたそのものを今まで見せてきていたが、そのアウトプットするまでの過程も見せる事にしてみた。との事。

このあたりはもう散々言われている事だと思うんですが、マーケティングって本当に重要だなと日々感じている。

って事で写真関連でマーケティングの参考になる写真関連のアカウント

言葉と写真の組み合わせが最高すぎる。さすがのアートディレクター。

 

なんでヒーコのアカウントがこういうTweetしているんだろう?とか考えるとまた違った発見とかがあるから面白いと思います。

 

書いているようにITベンチャーのマーケとかをやられていたので、とても参考になります。

青山裕企さんはセルフブランディング上手いなぁと本当に思うので、そういう視点で見ると色々と勉強になると思います。書籍の出版数とかもそれの1個じゃないかと。今楽天ブックスで著者名青山裕企で検索したら77件ヒットした。こんなに出している人はいないんじゃない?

 

ここまでしてくれるのはほんと凄い。

 

KYOTOGRAPHIEのような写真展が東京もしくは関東で開催される事を楽しみにしている。

 

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お題「見に行った写真展の感想は?」